湧泉会の特徴

当会の特徴は、「伝統の継承」と「実用性の追求」の二つに要約されると思います。

 

当ページでは、主に太極拳の内功についてと当会の練習カリキュラムについて紹介しております

 

当会の事をより詳しく知りたい方は、【活動理念と名称の由来】、また【専門的に指導するとは】のページも併せてお読みください。

 

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〔学ぶからには本質を〕太極拳の内功について

陳氏太極拳 閃通背
陳氏太極拳 閃通背


 太極拳と他の武道やスポーツ、健康法との最大の違いは何でしょう?

 


 もちろん各門派で様々な考え方があると思いますが、当会では太極拳を内功を用いた運動と捉えています。

 

 内功が伴っていなければ、せっかく太極拳の型を覚えても、結局は外見だけという事になり、健康法としても武術としても本当の効果は得られないでしょうし、太極拳の本質を理解する事は難しいと思います。

 

 

 では、この内功とは何でしょうか?

 

 この内功というものについて、どう表現していくかは当会でも散々考慮して参りました。

 

というのも各門派で様々な捉え方をしており、また本来は秘密裡に伝えられてきたため、気や勁といった神秘的な表現をされる事が多く、捉えどころの無い、何か得体の知れないもののようになっている気がします。

 

  それ故、当会でもこれまでは、深骨格運動(身体のより深い部分から骨格を動かす運動)や 身体圧(身体内面の感覚を基に全身の気血を凝縮して、重さあるいは圧力として使用する)といった造語を用いて内功について説明してきました。

  

 そして現在、当会では内功について、身体内面にからくりを作るという表現を用いています。

移動し、茶を運ぶからくり人形
移動し、茶を運ぶからくり人形

 からくりとは、からくり人形のからくりの事です。

 

 からくり人形は外見はただの人形ですが、内面はゼンマイ仕掛けとなっており、その動力を基に様々な からくり(仕組み、機械)が仕込まれています。

 

 移動をしたり、首の向きを変えたり、手を動かして矢を放ったりするのを見た事があると思います。

 

 古来から人類は、水車や風車など、自然に発生する動力を用いて、その動力を機械的に運用し、水を汲み上げたり粉を挽いたりしてきました。

 

 産業革命後は、それを更に発展させて蒸気機関やエンジンを開発し、現在では電気を動力源とした様々な機械が生活の中で用いられています。

 

 太極拳がなぜゆっくりと練習するのか、その理由は、身体内面に機械的な仕組みを作り、それを運用しているからです。

 

 それも機械のように一つの仕事だけをしている訳ではありません。上下前後左右といった様々な方向に動けるような仕組みを作っているのです。

歯車の写真
身体内面に多機能なゼンマイ仕掛けを作っていく。

 

 具体的には、突くためには突くための仕組みを作り、雲手のような円動作には、円動作を行うための仕組みを作っていきます。

 

 それ故、伝統の太極拳には数十種類に及ぶ技法が存在し、簡易的な技法から難度の高い技法へと段階的に習得していくよう套路が設計されています。

 

 当会はこれまでも、この内功をいかに身につけ、強化し、運用していくかを練習の最大のテーマにしてきました。

 

 当会で言う伝統とは、古流の型を学ぶという意味もありますが、一番重要な事は、先人達が工夫し構築してきたこの内功修練という独自の技術体系を学習者自身が身につけていく練習のシステムにあります。

 

太極拳 基本功
内功を用いた全身運動としての太極拳

伝統と工夫

 

 内家拳(太極拳や八卦掌の総称)を習得して行く上で、伝統の継承と修行者自身の工夫や努力は、車の両輪だと言えます。

 

 ここでいう工夫とは型を勝手に改変してしまうとか、動作を自己解釈で行ってしまうという意味ではなく、与えられた課題や注意点を学習者自身が客観的に認識し、自己の欠点を改善していくための作業を言います。

 

 内家拳は漫然と練習していても、その独特の姿勢や身体の動かし方を身に付ける事は難しく、やはり修行者自身が努力し深く探求していく姿勢が必要になってきます。

 

 内家拳を習得していく場合、内家拳独特の身体操作システム(体の動かし方)を構築していく段階や内家拳独特の力の出し方を学んでいく段階、そして実際の攻防技術を学ぶ段階などがありますが、練習の初期段階では、動作と技法が必ずしも一致しておらず、また初学者にはあえて意味が分らないようにされている場合もあります。

 

 しかし、初学の段階を乗り越え、実際の技法を学び、師の信用を得て口訣や要訣を知る事で、これらの段階は最終的に一つに繋がっていきます

 

功夫とは、工夫と時間を積み重ねていくこと
功夫とは、工夫と時間を積み上げていくこと

伝統と習慣

 

 中国武術を学んで行く上で、もう一つ重要な事は、中国武術界独特の習慣や常識を知る事です。 せっかく良い先生と出会い入門を許可されても、この常識や習慣を知らないがために、結果として師の信用を得られず、途中の段階までしか学べない場合もあります。

 

 また中国武術は、長い時間をかけて習得していくものです。人生の中では、就職や結婚、転勤など様々な転機があります。そういった様々な生活の変化に対応しながら、いかに武術の練習を続けていくかも重要になってきます。

 

〔中国武術の学び方〕では、こういった常識や習慣を分かりやすく説明し、人生の転機にどう応じてくか、また自主練習のやり方なども紹介しています。

 

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